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がんの複合療法

がんの複合療法について

がんの複合療法という言葉は、聞きなれない言葉だと思います。

これは、従来の癌の3大標準治療、つまり、外科療法、化学療法、放射線療法ということになりますが、これらの治療以外の癌治療の総称ということになります。

 

これまでの国内における癌の治療は、この3大療法以外には治療法がなく、これらの治療法を用いた方法がひととおり終了すると選択肢がなくなるというのが、実際の医療の現場で生じている問題でした。

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癌の緩和ケア医療というのが、そのような癌患者様の受け皿となっております。癌の緩和ケア医療は、痛みなどの苦痛を除きながら、さらに治療を進めるのが本来の意味となりますが、実際には、従来の癌の3大標準治療のなかで、選択肢がなくなった時点で、消極的な治療として、緩和ケア医療に移行していくのが、現状となっています。

 

その現状を少しでも改善するため、JTKクリニックは癌の3大標準治療以外の代替医療に力を注いできました。この代替治療の中心となるのが、癌の免疫治療です。

 

参考とするのは、1990年頃より米国で導入され始めた癌治療の新たなスタイルです。

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その新しいスタイルは、免疫細胞治療をベースとする形で、3大治療である外科療法、放射線療法、化学療法を適宜、施行していくことです。つまり、外科療法のあとに免疫治療を行うとか、免疫治療と化学療法を併用することも可能ということになります。

これにより、米国の癌患者様の治療成績の変化は、劇的に改善が得られたと報告されており、1990年代以降、癌で亡くなる患者さんの増加傾向に歯止めがかかっただけでなく、減少傾向に転じたことは、驚くべきことと言えると思います。

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JTKクリニックの治療は、そのスタイルをさらに発展させ、常に最新の治療法を導入し、3大標準治療と合わせ、本当の意味での癌複合治療を目指しております。2018年時点では1種類のみだった免疫細胞治療でしたが、現在は10種類ほどの免疫治療を導入し、施行できるようになっております。

これらの治療は、すべて、自分の癌に作用する免疫システムを利用するものであり、癌細胞を正常ではない細胞と認識することで、破壊すると考えられるNK細胞等を利用する方法や癌の抗原を認識した細胞、つまり、細胞傷害性T細胞(CTL細胞)を活性化させる方法などを用いたものとなっております。

 

これらに加え、オプジーボ(抗PD-1抗体)やヤーボイ(抗CTLA-4抗体)といった免疫チェックポイント阻害薬や癌の増殖スピードを抑制するための遺伝子治療についても施行できるようになっています。

 

さらに関連医療機関において、頭部の癌転移に対して施行してきたガンマナイフ治療に加え、体幹部の癌転移病変に対して、線状のX線を病巣部に集中して照射するサイバーナイフ療法を施行できる体制をとっていることから、外科療法、化学療法以外の癌の最先端治療をすべて、網羅した癌治療をJTKクリニックでは施行することができます。

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これにより、これまでは癌の3大療法(外科療法、化学療法、放射線療法)の枠にとらわれることがなくなりました。まさにJTKクリニックの理念である「最後まで諦めない癌治療」が実現したと言えますし、言葉を変えれば、癌を克服するために「闘い続ける緩和ケア医療」が実現したものと考えます。

 

これからもJTKクリニックは、科学の進歩とともに常に新しい治療を提案し、癌という病が、克服可能な疾患、または、共存が可能となるまで、診療、及び、治療の内容をアップデートしていきたいと考えています。

 

                     医療法人社団 知慎会 JTKクリニック院長 小笠原 均

 

 

ECCT

ECCT電場治療

電場治療は人体内に電場を発生させ、癌細胞の分裂する初期段階での紡錘体を形成する微小管に影響を与えることにより、紡錘体の形成を止め、癌細胞の分裂を停止させ、アポトーシスに誘導する物理の治療法です。

ECCT電場治療

ECCTの原理

癌細胞の最も顕著な特徴は制御不能な細胞分裂である。これは周期構造の形成と微小管ポリマーの破壊によって制御されたナノスケールの生体分子の活動に密接に関連している。微小管ポリマーは高い電気分極を持つ微小管ダイマーから形成されるので、外部電界の影響に対して敏感である。ECCTは基本的に正しい周波数と電圧を用いて腫瘍部位の周囲に配置された非接触の容量電極から電界を発生させるための技術である。そのため、細胞分裂の過程を妨害し、最終的に癌細胞を破壊する。低周波数及び低電圧を用いるため、ECCTは体に安全であり、比較的副作用が無く、さらに正常細胞に悪影響を及ぼすことはない。

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治療効果

電場治療のアルゴリズムは抗がん剤のパクリタキセルと似てて、微小管に影響を与え、癌細胞の分裂を止める治療法です。ただ、残念ながら、抗がん剤は蓄積毒性、薬剤耐性があり、長期的に使えないのは現状です。

電場治療は物理の治療法なので、蓄積毒性や薬剤耐性がありません。しかも、電場に敏感する癌細胞しか影響を与えず、正常細胞は影響されないため、副作用はほぼありません。ですから、電場治療は長期的に使用できます。

電場治療は場合により、抗がん剤治療や免疫治療などと併用して、治療効果をアップすることも可能です。当クリニックでは、リンパ球療法や遺伝子治療と併用して、治療を展開します。

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5年生存率

適応

脳腫瘍、肺がん、転移性肺がん、乳がん、食道がん、咽頭がん、咽頭がん、胃がん、肝臓がん、転移性肝臓がん、膵臓がん、大腸がん、子宮がん、腎臓がん、骨転移などほとんど全ての固形がんに適応がある

治療症例

44歳 女性 乳癌骨、肺、脳、肝臓、リンパ節転移

ECCT使用18ヵ月

ECCT電場治療

40歳男性 ハイレベルグリオーマ 

ECCT使用18ヵ月

ECCT電場治療

50歳女性 肺がん 

ECCT使用5年後 再発なし

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ECCTの設備

基本的に、ECCTは二つの部分より構成される。その一つは容量電極のサポートとなるアパレルであり、もう一つは特定の電圧、波形と周波数を持っている電波を発生する発振器( パワーサプライ)である。癌治療用のECCTの仕様は、アパレルのカバレッジ、周波数、発振器の電圧と波形、及び静電波に対する癌への露光時間に関係する機器の使用時間等に定められる。癌を完全に除去するために、この療法においてアパレルのデザインは 非常に重要である他、腫瘍の位置とそのステージングに合わせて調整する事が必要不可欠である。

一般的には、癌のステージング及び癌の悪性度が高いほど、癌自体は電波に対する反応がより高くなる。一方、人間の体は発生した死細胞の吸収と溶解の能力が限られているので、露光時間を短縮することができる。

ECCT電場治療

電場ジャケット

電場ヘルメット

ECCT電場治療
ECCT電場治療
ECCT電場治療

電場ジャケット

電場コート

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